ヴェッキオ橋

いつも観光客がいっぱい



この橋から、ぼんやりと夕陽を眺めていると、時間も止まったよう。 15世紀のフィレンツェがそのまま目の前に広がるようで飽きない。 ヴェッキオとは”古い”という意味で、ローマ時代につくられた。 とにかく、橋の上は観光客でいっぱいだ。
理由はこの橋の両脇に並ぶ宝飾店の数々。デザインの都イタリアを代表する 宝飾店がびっしりと並んでいるので、外からウインドウショッピングもできるし、 中に入って試してみることもできる。 あれこれ迷ってしまうほどの量で何往復しても買う品は決まらなかったりする。
実は昔この橋の両脇には、肉屋や革製品の店が並んでいた。 が、メディチ家のコジモはヴァザーリの回廊をつくるにあたって、臭いが気になるといって、 排除してしまったという経緯がある。 橋の2階はヴェッキオ宮からピッティ宮を結ぶヴァザーリの回廊となっている。 もちろん回廊を行き来できるのは、当時メディチ家の人々のみ。 今は予約をすればヴァザーリの回廊の両壁に飾られているすばらしい絵画コレクションを見ることができる。