サンタ・マリア・デル・カルミネ教会



ブランカッチ礼拝堂はこちら



今回、 フィレンツェでの一番の目的は、ブランカッチ礼拝堂をこの目でみること。
気持ちがはやって朝早くから出かけたが、10時からのオープンなので、教会の前に 腰掛けてしばらく待つことに・・・。 ここを見ずには帰れないのだ。
カルミネ教会はフィレンツェではそれほど有名ではないけど、 ブランカッチ礼拝堂のマザッチョのフレスコ画は、言葉も失うほどすばらしい。
15世紀、一度は中断したがフィリッポ・リッピが受け継ぎ完成させている。
ミケランジェロも若い頃、ここに通ってこの壁画を模写して絵画の腕を磨いたという。
絵画は日本で公開されるチャンスにも恵まれる。が、壁画そのものはどうやっても日本にはやってこない。
自分が足を運ばないと、その感動には出会えないのである。 マザッチョはルネッサンスの先駆者として、宗教画の中に人間の内面を描く一歩を踏み出した 画家といわれている。
教会右手にある礼拝堂は、ただ立ちすくんでしまうほど。
その空間に流れる空気そのものにただただ圧倒される。

入口を入ったところの回廊。火事で消失後、バロック様式で建てられた