サン・ロレンツォ教会




初めてフィレンツェを訪れた時のホテルが、この近くだった。 ホテルを出ると、庶民的な露店が並んでいる。洋服や革製品がたくさんならんでいて。 興味本位にぶらぶら歩いていると、壁が剥き出しになった教会のような建物に出会った。 それがサン・ロレンツォ教会。
ここは、あのメディチ家の一族が眠る墓標とされる教会で、15世紀にブルネッレスキの設計で建てられた。 正面は地味だが、中にはいると豪華さは、さすがにメディチ家のもの。 奥にある8角形は、”君主の礼拝堂”。コジモ1世から3世まで6代の棺が安置されている。 だが、これはみることは許されておらず、 私たちはなんとか見ようと、手前のガラス窓からのぞいたりした。もちろん写真撮影も禁止。

他には新聖具室(ロレンツォ・デ・メディチの息子と孫の廟墓がある) にあるミケランジェロの彫刻「曙」「黄昏」「夜」「昼」が必見。 ところで、あの正面の剥き出しのレンガが気になる。 設計のブルネッレスキの後を継いだミケランジェロだったが、 正面ハザードをどこの大理石で飾るか、メディチ家と対立。 結論が出ないままに、そのままになって未完のままになっているという話だ。



ミケランジェロの彫刻


ロレンツォ・デ・メディチの埋葬記念碑

黄昏



ジュリアーノ・デ・メディチの埋葬記念碑