サン・マルコ教会 



14世紀頃、ドメニコ派の修道院だったが、今は美術館として公開されている。 聖アントニーノ、フラ・アンジェリコ・サヴォナローラといった僧侶がここで暮らしていた。 入口から入って聖アントニーノの中庭にでる。そこには庭を囲むように半月形の壁画が28ケ。 すべて、聖アントニーノの物語を描いている。
修道僧だったフラ・アンジェリコの絵が多く、 なかでも必見は最高傑作といわれる 「受胎告知」。修道院の中を歩いて2階への階段を上りながら、ふと見上げると目の前に その絵は現れる。それは感動もの。 この絵は、ウフィッツィ美術館にあるダ・ヴィンチの「受胎告知」 と並んで有名で、両方見ておくことをお勧めする。 この建物は、今は絵画館になっていて、ボッティチェリの「聖母子」やギルランダイオ・フィリッポリッピ の作品をみることができる。
修道院の面影そのままなのに、あちらこちらにごろごろと有名な絵がかけられている。 2階は、修道院当時の様子を残していて、小さな僧坊に分かれている。 部屋の中をのぞくとそこには 「キリストの変容」や「マリアの戴冠」などが42枚の壁画が描かれていて、そのさりげなさに逆に圧倒される。 1階出口近くのショップの壁画には、ギルランダイオの「最後の晩餐」が・・・。 お土産を買うのも忘れて、見入ってしまった。
ミラノにある、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を思い出し、比べてみる。




ギルランダイオの「最後の晩餐」



フラ・アンジェリコとベノッツォ・ゴッツォリ
「東方三博士の礼拝」