7日目(2001.5.8 晴れ)



いよいよ最終日。ホテル出発までの時間を いかに過ごそうか


とりあえずホテルリッツで、お茶を。 ダイアナ妃が亡くなる直前に、このホテルから出てくる姿を何度もテレビで見たっけ・・・。ホテルの前にはドアマンがいてそれは物々しくガードしている。 「coffee or look?」と聞かれ、lookだけでは入るのを断られ、coffeeと答えれば、一番手前のコーヒーショップに案内される。それ以上先には、進めない。
セキュリティー上の配慮のようだ。ダイアナ妃の事故以来、ホテルにちらっと見学に来る人が増えたとか。ホテル前で記念写真を撮る観光客も確かに多かった。
カフェでは、のんびりとお茶を。 隣の席では、70歳くらいの品のいいご婦人が、カクテルを一杯。 まだ、午前11時だが常連のようで、この時間を大切にしている様子が、なんともたおやかだ。 ショットカクテルを飲み干し、多めのチップを置いて出て行った。パリ上流階級の気品。

昨晩、地図を見ていた主人が、ここ行ってみようかといったのが、リュクサンブール公園。この7日間のパリは、5月とは思えないほど本当に寒かった。 が、今日はポカポカ陽気の予想。 暖かくて公園日和。 やっと出てきたお日さまの下、パリっ子たちもどこからともなく公園に出てきて、思い思いに時を 過ごす。本を読んだり、池におもちゃのボートを浮かべたり。近くにパリ大学やソルボンヌ大学があるので、学生の姿も多い。パリの人たちはこうやって公園で過ごす。 日本ではあまり見かけない風景で、いかに日本人がせかせか毎日を過ごしているか 考えてしまった。たくさんの想い出と次回への思いを胸に、パリを後にする。7日間ありがとう。


 


思い思いに時を過ごす人々

リュクサンブール公園


25haもの広さで、パリでは人気の公園。花壇やマロニエの並木が美しく、カルチェラタンの学生や老夫婦が思い思いに時を過ごす。公園内には、ドラクロワやスタンダード、ジョルジュ・サンドなど、パリにゆかりのある人物の、90もの彫像があり、お散歩しながら 見て歩くのもとても楽しい。 正面の宮殿は、17世紀初めアンリ4世の妃だった、マリード・メディシスが建てさせたもの。 イタリア出身の彼女は、もとの宮殿だった、ルーブルを嫌い、夫の死後ここへ移り住んだという。 フランス革命時は、牢獄に、今は国会の上院が置かれている。

池の正面には宮殿が・・・