エッフェル塔


今でも、これがパリの顔
パリを象徴する「建物」といえば、オパラ座やノートルダムと並んで、 このエッフェル塔も必ず挙げられる。土産物やにも、必ずエッフェルの置物があるくらいだ。
1889年、フランス革命100年を記念して開かれた、パリ万博のために たてられたが、突然現れた”鉄のかたまり”に市民はギョっとしたという。 作家のモーパッサンやオペラ座の設計者、シャルル・ガルニエ等は、 猛反対。逆にユトリロたちは賛成派となって、自分の作品にとりいれた。
パリ万博では、大好評だったこの建物を設計したのは、 ギュスターヴ・エッフェル。700人もの応募者から選ばれ、 たった26ヵ月で完成させた。
が、もともと20年という期限つきだったので、 時がくれば壊される運命にあったのだが・・・。


ちょうどその頃、ラジオが普及し無線通 信のアンテナとしての役割がまわってくる。
それ以降、今日までその姿を残すことになったのである。 駅から美術館に変わったオルセーといい、 エッフェルといい、建物にも時代とともに、運命があることを感じる。 もうひとつ、ギュスターヴ・エッフェルはニューヨークの自由の女神の骨格を作った ことでも有名で、塔の足元には彼の胸像がある。
右の写真は1998年に撮ったもので、2000年までの残りの日数をカウントダウンしていた。