ジャンヌ・ダルク像





聖女?それとも魔女?いまだ安住の地をもたない

今から500年前、15世紀、フランスはイギリスとの英仏100年 戦争にあけくれていた。
この時、ジャンヌ・ダルクは登場する。 田舎町に暮らす、まだ16歳だった彼女に大天使ミカエルのお告げが下る。
”イギリスと戦って、シャルル皇太子を王位につけるように”と。 それにはオルレアンで苦戦しているフランス軍を、優位にたたせることが第一だった。 わずか10日でオルレアンを奪回、その活躍ぶりから ”聖女”とあがめられ、 その後はフランス軍を率いて、次々と勝利をおさめていく。

シャルルも反対勢力を抑えて、 めでたく王位につくことになる。 が、対立派との和解を終えたシャルル王にとって、ジャンヌは目立ちすぎの 邪魔者となっていた・・・。 「直接神の声を聞いた」この言葉がジャンヌの命取りになった。 当時、神父をとおさずに神の声を聞くなんて、神への冒涜とされていたから。 このことをきっかけに、ジャンヌは魔女という噂が流れ、パリの裁判で、 処刑が決まり、 1431年5月、ルーアンで火あぶりの刑に処せられた。 ジャンヌ19歳。 歴史の1ページをかけぬけていった。