今もブドウ畑が残るモンマルトルの丘には、19世紀、多くの芸術家が集まった。 ゴッホ、ピカソ、ユトリロ、ロートレック、数えればきりがないほどの
後世の有名な画家たちが、当時貧乏な時代、 家賃が安く自由な雰囲気のこの場所で、それぞれに絵の技術を磨いていった。 寺院の近くに今も残る、「洗濯船」という名のアパート。
今もアトリエになっているが、ここがピカソのスタート地点となった。 「アビニョンの娘たち」を描きあげ、彼がキュービズムをとりいれるきっかけとなった。
この後、青の時代から、バラ色の時代へと変化していくのである。 ここを少し下った所に、ムーランルージュがある。赤い風車という意味だが、実際に赤い風車が屋根についている。
今年公開された、二コールキッドマン主演の映画、『ムーランルージュ』 は、ここを舞台にしたもの。 画家ロートレックは、このダンスホールを好んで描いた。
中でも有名なのは『踊り子』。オルセー美術館に展示されている。 |