バターリア




バターリャの修道院 1983年登録
アルコバサに眠るペドロ1世の後を継いだフェルナンド王は、世継を残さずに他界してしまった。 ポルトガルは国の存亡をかけた危機に陥る・・・。
このままでは,隣国のカステーリャに併合されてしまう。 危機を救ったには、ジョアン1世。後にアヴィス朝を起こす王だ。 彼は、30000にも及ぶ大軍で攻め込んでくるカステーリャを、たったの5000ともいわれる けた違いの軍で戦い、1385年奇跡ともいえる勝利を得た。

勝てたのは”マリアのおかげ”と、この戦いを記念して修道院を建てた。 それがバターリャの修道院。バターリャとは、”戦い”という意味である。 リスボンのジェロニモス修道院やアルコバサのサンタ・マリア修道院を手本になんと150年もの 歳月をかけてつくられた。 ポルトガルゴシックとマヌエル様式が合体した傑作で、中でも有名なのは、 ”未完の礼拝堂”。 なぜか壁だけつくられているが、天井がない。空が見えるという変わった形で残っている。




未完の礼拝堂   キリストの生涯が・・・