1986年に世界遺産に指定されているだけあって、さすが、街全体が遺跡やギリシャのパルテノンを思わせる雰囲気でいっぱい。建物はポルトガルのマルエル様式や、ルネッサンス様式などその時々の支配の影響をうけていて、一度のいろんなものがみれるのがいい。
レコンキスタの南の拠点としても、歴史の中を生きてきた。

バスコ・ダ・ガマがインド洋へ向かう前に、マヌエル1世に謁見したのも、この地。
さらに16世紀、日本からポルトガルへ渡った天正遣欧少年使節もここを訪れた記録が残っている。この街は16〜17世紀に最盛期を迎えたが、その後は衰退し、今のような時間がとまったような、形でたたずんでいる。が、それが、とっても魅力的。
小さな街だけど、旅行者の人気も高く時期のいい時には、観光客でいっぱいになる。


街の中心がジラルド広場。ここを中心にサン・アンタオン教会やエヴォラの大聖堂などが
広がる。エヴォラ大聖堂はバラ窓がきれい!だと有名。
その隣がディアナ神殿、こここそ、ギリシャ!コリント様式の神殿柱がすばらしかった。
昼もいいけど写真のように、ライトアップされた夜も見て欲しい。

エヴォラでもうひとつ知られているのが、サン・フランシスコ教会の人骨堂。
内側の壁にはなんと5000以上もの人の骨を埋め込んでつくったというから、恐い。海外を歩いていると時々ゾッとするものに出会う。そういえば、ローマにも人骨教会があったし、ウィーンには皇室の心臓だけを安置している教会もあった------。

ポルトガルでも南に位置するこの街は、明るい陽射しの中、ぶらぶらと歩きまわって広場のオープンカフェでお茶する、なんていうのが、一番似合っている。
露店にあるちょっとしたお土産品も興味がある。