天上から、日の光が筒のようになって射し込んでいる様子が、神々の神殿にはぴったり。。 まるで神の道のようで、すいこまれてそのまま天国へと昇っていけそうな 気持ちになれる。
中は巨大なドームになっていて、その直径と高さは同じ43.3m、なのに柱が1本もない。 鉄筋を使ってない、石の建築では世界最大のもので、 コンクリートとアーチでできているが、 そこには、いろんな技術と工夫があった。
まずは、ドームを5層に分けて、上にいくほど石の材料を変えて 重量を軽くしていった。 一番下は大理石だけ、上にいけば大理石に軽石を混ぜたりというように。 また、壁の中にはくぼみをつくって軽くする工夫もしている。 ドームを支えるために、柱の壁は厚さを6.2mにして、これも上にいくほど 薄くしている。一番上では厚さ1.5m。 古代ローマ人の技術と知恵が結集して、できあがったパンテオン。 2000年前の姿そのままに、今に存在する。




聖母子像
ヴィットリオ・
エマヌエーレ2世の墓
 
石の母子像

別名”サッソの聖母子”

これはラファエロ作。 ラファエロは母子像が有名で、 この後も、たくさんの母子像を描いている。
 

1888年に完成した

イタリア統一初代王の墓で、 サンタ・アンジェロ城にあった大砲を 材料にして作ったとの説が有力。
 

デザインはラファエロが
ロレンツェットの作だが、ラファエロがデザインをして、墓の上に飾って欲しいと依頼して、亡くなった。





ウンベルト1世の墓
ラファエロの墓

王妃マルゲリータの墓も近くに

ヴィットリオ・エマニエーレ2世の息子で 2代目国王になったウンベルトの墓。
 

ラファエロの遺言でここに

生前パンテオンに眠りたいとの、遺言を残していた。主祭壇に向かい左手。 後世、ここを掘り起こして見つけるのに、 ずいぶん苦労したという。