やっぱりヴェネツィアは、サン・マルコ広場から。
ぶらぶらと細い石畳の道を歩いて、ショッピングをしたりレストランに入って、ランチをしたり・・・・。

今回のランチは、ヴェネツィア名物のイカ墨スパゲッティと手長えび(スカンピ)のオーブン焼き。 イカ墨は濃厚な味で、食べ終わりは口の中も回りも真っ黒になるけど、そんなことは おかまいなしで、おいしく食べる。
スカンピもイタリアではよく出てくる食材だ。 オーブン焼きは、塩とパセリだけの単純な味だけど、これもとっても美味しい! 写真のこの数が1人前。イタリアって楽しい。 横のサラダも、シンプルだけど、ドレッシングに秘密があるのかおいしくて。

他、うなぎのマリネ、フリットミスト(イカ、えび、などのミックスフライ)も有名な味。ヴェネツィアの料理は、アドリア海の海鮮をつかった魚介料理が多い。 ホテル、ダニエリのディナーでは、スズキを中心に魚介のオーブン焼きをオーダーしたが、素材がいいので、塩、コショウだけで、十分だった。

 


スカンピのオーブン焼き




イカ墨スパゲッティ






水の都らしく、日常生活もこんなふうに船が中心。



さて、ヴェネツィアに来たのだから、ステキなヴェネツィアングラスに出会えたらいいなーーと、思っていたところ・・・・・。
ホテル、ダニエリの廊下のガラス戸の中に、ハッとするグラスを見つけた。 昨日、サン・マルコ広場に、たくさんあるグラスのお店をいくら探しても、これ!というのに会えなかったのに。
「これは、どこで買えますか?」ホテルのコンシェルジェに尋ねると、「ムラーノ島に案内しようと」いう返事がかえってきた。 ムラーノ島とは、13世紀にガラス技術が海外へ流出するのを防ぐために、職人たちが囲い込まれた島で、ヴェネツィアの回りの島の中では一番大きい。 その後、このムラーノ島で、ヴェネツィアングラスの伝統は守り続けられてきた。
ダニエリのロビーのシャンデリアもヴェネツィアングラス。 そこからは、話がとんとん拍子に進んで、ホテルが水上タクシーをだしてくれることになった。

ヴェネツィアングラスは、ローマとイスラムの両方の技法を取り入れて発展してきたガラス技術で 、ヨーロッパでも、最も有名なもの。
レースガラスやエナメルの絵付けなどの特色もある。 半透明のグラスも、石灰や珪酸塩を混ぜることで、透明になった。

最近では、簡単に日本でも手に入るようになったが、ちょっと珍しいものをさがしたい。
で、買ったのが金だけの細工と、ガラスの凹凸だけのシンプルなもの。 20センチくらいで、ずっしりと重い。

赤いのは、前回サン・マルコ広場で買ったもの。 赤はヴェネツィアン・レッドと呼ばれ、独特のものらしい。 柄がアンティークになっている。
また、右のまん中 、写真手前のピンクのカップとベルは、 電灯の下にもっていくと、色がブルーに変わるという珍しいもの。 奥のグリーンの馬は、今回、グラスを買った時に、店長がプレゼントしてくれた ”おまけ”。

 


ムラ−ノ島にあるグラス工場


今までに買ったグラス全部


さすが、職人技、
目の前であっ!というまに馬が完成