大聖堂とレジデンツ

大聖堂は、774年に創建されたが、大火や戦火の度に改築されてきた。 後の大司教、ヴォリフ・ディートリヒによって、イタリア・バロック様式 の建物となった。彼は、ローマに学んだ経験があって、この街を北アルプス 地方のローマにしたいと望んでいたらしい。彼が、若くして大司教となってからは、 今までのゴシック様式や、ロマネスク様式の建物は、ことごとく壊されたという。

写真の、6000本のパイプを持つパイプオルガンや、(これはヨーロッパ最大) モーツァルトが洗礼を受けた本物の洗礼盤など、興味深く見学した。 本当にこの街は、中世がそのまま残っていてうれしい。

レジデンツは、約1000年に渡ってザルツブルクを支配してきた、歴代の大司教 が住んでいた宮殿。ここも、ヴォルフ・ディートリヒによって建設が始まった。 今回は、見れなかったが、中は、当時を思わせる豪華絢爛 な様子らしい。 また、現在はザルツブルク大学の法学部、画家ルーベンスやレンブラントの名画が 200ほどある美術館になっている。


大聖堂の内部。典型的なバロック様式。

パイプオルガン

洗礼盤





馬車が似合う。
レジデンツ広場を出た所で、馬車に出会う。
ここだけ切り取って見ていると 自分が中世にいるようで、
時間を忘れてたたずむ。
馬のひずめの音が、この街にはよく似合っていた。