ミラベル宮殿
ここは、新市街のほうにあって、春はきれいな花が咲きそろう。
訪れたのは秋。華やかさはないけど、ひっそりと落ち着いていた。 寒いくらいの空気が、かえって心地いい。 ここは先の大司教、ヴォルフ・ディートリッヒが、愛人サロメ・アルトのために 建てたものだが、あまりに巨費を投じたので、当時非難されたという。当時は アルテナウ宮殿と呼ばれていたが、その時は こういう建物ではなく、改築されて華麗な姿となった。 大司教は、独身が建前だけど、ディートリッヒとサロメ・アルトの間には、 12人とも15人ともいわれる子どもがいた。 その後も、塩の財力をバックにザルツブルクの街をイタリア風に変えた 彼だが、隣国バイエルンとの塩の関税をめぐる争いに敗れ、大司教の地位を奪われる。 その後、ホーエンザルツブルク城に幽閉され、生涯を閉じている。 |
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ところで、1965年に公開された映画、「サウンド・オブ・ミュージック」では、 ザルツブルクとザルツカンマーグートが、舞台となっているが、 マリアと子ども達が、 この庭園のアーチで、「ドレミの歌」を歌っている。 | ![]() |
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また、この庭園の奥には、「魔笛の小屋」があるときいていたので、 探して見つけた。それは、木々の奥にひっそりと。 モーツァルトがオペラ「魔笛」を作曲した小屋だけど、もともとは、ウィーン にあったが、19世紀にここに移された。 |
ミラベル庭園から、ホーエンザルツブルク城を撮る。この完璧な風景にうっとりする。