ル−ブル美術館

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世界3大美術館のひとつ、ルーブル。30万点を超える美術界の至宝があり、常時 30000点にも及ぶ展示がなされている。 全長60キロ、広大な建物の中、もちろん1日2日で見て回ろうなんて無理な話なので、 とりあえずお目当ての絵に直行し、しばらくその前で絵や彫刻と一体となって 時間を過ごす.....。 これがルーブル見学の極意なのかも知れない。



歴史は12世紀にさかのぼる

ルーブルの歴史は古い。 1793年に正式に美術館となる前は、600年もの間ずっとフランス国王の宮殿として使われてきた。 16世紀、フランソワ1世がここをルネッサンス風の宮殿に変えて、同時にフォンテンヌブロー城から 叙々に王室コレクションをここに移したのが美術館としての始まり。
『モナ・リザ』や『聖アンナとヨハネ』は、当時イタリアから招かれたダ・ヴィンチが、この地で亡くなるまで 持っていた作品で、フランソワ1世がコレクションに加えたという経緯がある。
フランス革命時、このあたり一帯は荒廃していたが、革命後は美術館として一般公開される。 その後ナポレオン1世が、遠征時に立ち寄ったエジプトやヨーロッパ各地から、戦利品として持ち帰った作品を 加え、一大美術館へと姿を整えていく。
20年前の1981年には、今は亡きミッテラン大統領のかけ声で、 リシュリュー館にあった大蔵省を他に移すなど、 整備に本腰を入れ、世界的な美術館となった。 入口のピラミッドのモニュメントもこの時に建てられた。



お目当ては『モナ・リザ』と『ミロのヴィーナス』?

ルーブルには、古代オリエント、エジプト、ギリシャ・ローマ、 イタリア・ルネッサンス、北方絵画、彫刻、などが展示されていて、古くはハムラビ法典にも出会える。コの字型の建物は、それぞれリシュリユー館、ドノン館、シュリー館と呼ばれているが、 今回は絵画中心に見たいので、入口からドノン館へ・・・。
2階大ギャラリーへの階段には、ギリシャ・ロードス島で発見された彫刻『サモトラケのニケ』 が。踊り場に堂々とたって私達を迎えてくれる。
そこから案内とおりに進んで、チマブーエ、ジョットの絵を見る。 長い廊下の両脇にはラファエロ、ダ・ヴィンチが・・・。さりげなく飾れているではないか。 そこをぬけると人だかりが・・。もしかして、そう。『モナ・リザ』だ。

アングル、ドラクロワなど主な絵を見たら、シュリー館へ行って、『ミロのヴィーナス』を見学する。 これもはずせない作品だ。 駆け足でリシュリュー館へ行って、クラナハ、デューラー、ルーベンスなどの 北方絵画を見る。 時間があったので、ナポレオンの居室も見学して一応これといった作品を見てまわることができた。 10時から夕方5時まで、ほぼ1日かけての収穫。 とにかくすごい人。年に500万人以上の人が各国から訪れるという。