シエナと並んで、イタリア中部トスカーナ州の世界遺産である、
サン・ジミニヤーノは”塔の街”として知られている。 ここは中世、ローマからフィレンツェへの街道沿いに発達した街で、
宿場町だった。
14世紀ごろが最も輝いていた時代。
S.GIMINYANOの看板がある、サン・ジョバンニ門の前でバスを降りて、 中へと入っていく。一本道の両脇にはカフェやワインバー、
また、皮製品のお店やみやげ物やが並んで、ちょっとした買い物通りになっている。
さらに通りを登っていくと、街の象徴でもある”チステルナ広場”へと出る。
ゆっくり歩いて一回りできそうな雰囲気の街である。
シエナと同じく、1348年のペストの大流行で街は衰退し、フィレンツェの支配下に
入ってしまう。 その後は手を加えられることなく今に至っている。
なんと驚くことに15世紀以降、新しい建造物はないのだが、それが功を奏したのか、
1990年、サン・ジミニャーノ歴史地区として、街全体が世界遺産に登録された。 |