サン・ピエトロ大聖堂

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中に入ると、まずその大きさと、厳かさに足がすくんでしまう。すごい!
BC64年〜67年、初代ローマ教皇のペテロは、 時の皇帝ネロの迫害にあって、この地で殉教した。 ペテロはイエスの12使徒の一人で、もともとはイスラエルのガラリアの漁師だったが、 イエスの信頼も厚く、天国への鍵を渡されたほどだった。だから、ペテロは鍵をもつ姿で描かれる ことが多い。
また、イエスの復活の生き証人でもある。 ”私はキリストではないので、主と同じ頭を上にして、磔(はりつけ)にされるわけには いかない”といって、 逆さ十字架にかけられたのは有名な話。


上部にキリストの文字が見える
 
大聖堂の内部。奥が天蓋

313年、コンスタンティヌス帝は”ミラノ勅令”をだし、それまで禁止してきた キリスト教を認めることとし、 初代ローマ教皇ペテロの殉教場所に、聖なる空間を建てるように 命じた。 マタイ伝の”汝は磐(ペテロ)なり、我この磐上に建てん” (つまり、あなたはペテロ、私はこの磐の上に教会を建てよう) という、キリストの言葉を具体化しようとしたのである。上の左の写真上部にその言葉が刻まれている。
この辺りで殉教したペテロだが、 サン・ピエトロ大聖堂の地下にお墓がある。 今の大聖堂は、コンスタンティヌス帝が建てた後、ユリウス2世が建て替えたもの。 全ての工事が終わり完成をみたのは、コンスタンティヌス帝の旧聖堂から、 実に1300年後の1626年のことだった。
奥行きが190m、奥のクーポラは直径が42mと大きさも 壮大さもかなりの迫力。この中に祭壇が45ヶもあるというのだから、 大きさは想像がつく。 中には「ミケランジェロのピエタ」、「ベルニーニ作の”聖ペテロの司教座”」 「聖ピエトロ像」、「ブロンズの天蓋」、ミケランジェロの作った「クーポラ」 など見るべきところがたくさんあるので、少しずつ紹介します。 上の青いボタンをクリックしてください。